平塚駅南口の静かな住宅街の中に、かわいらしいケーキ屋さんがあります。
手作りケーキ＆クッキーのお店「パティスリーせぱまる」。
「せぱまる」とはなかなか耳なじみのない言葉ですが、フランス語の会話で「なかなかいいね」という意味の「C’est pas mal」から取っているのだそう。
なるほど、たしかに「なかなかいいね」なこのお店。
今回は「パティスリーせぱまる」をご紹介します。
女性がひとりで切り盛りする、小さなパティスリー
平塚駅の南口には、駅前から海へと続く「なぎさプロムナード」という広々とした通りがあります。
その「なぎさプロムナード」を散歩がてらのんびり進んでいくこと10分、交差点を右に入り少し進んだところに「パティスリーせぱまる」はあります。
白い壁にグリーンの木の扉やヨーロッパ風の瓦屋根が映えるかわいらしいお店は、女性がひとりで切り盛りするケーキ屋さんです。
玄関先にはお店のマークにもなっている木馬が置いてあり、目を引きます。
とてもこぢんまりしていて控えめな佇まいですが、実は次々とお客さんがやってくる人気のお店なのです。
カントリー調のかわいらしい店内へ
お店に入ると、小柄な女性の店主が「いらっしゃいませ」と迎えてくれます。
控えめながらにこやかで温かみのある接客が印象的でした。
お店の正面には生ケーキのショーケース、左手にはたくさんの種類の焼き菓子が並んでいます。
すでに空になっている商品もあり、人気のほどがうかがえます。
また、反対の右手側にはお店オリジナルのポストカードが飾ってありました。
おいしそうなケーキのかわいらしいカードは購入できるそうですよ。
女性らしい小ぶりでかわいらしいケーキたち
ショーケースにはざっと15種類ほどの小ぶりなケーキが並んでいました。
どれもじっくり眺めたくなるようなかわいいデザインで、お土産にもぴったりです。
この日は休日の昼過ぎでしたが、すでに売り切れの種類もちらほら。
店内には先客が2組いて、ピースのケーキを中心にどんどんと売れていっていたので、残った中から看板商品のベイクドチーズケーキをはじめ、いくつかのケーキを購入して帰りました。
必要に応じて保冷剤や、有料の手提げ袋にも入れてくれます。
支払にはPayPayなどの電子マネーやクレジットも使えるのがうれしいですね。
いざ実食。お味のほどは？
家に戻ったらちょうどおやつタイムだったので、さっそくコーヒーと一緒にいただきました。
看板商品のベイクドチーズケーキ「フロマージュキュイ」。
どっしり重みがある密度の高い生地はチーズの風味が濃く、こっくりした食べごたえのあるケーキです。
下のタルト部分がザクザクしていて良いアクセントになっていました。
店名を冠した「せぱまる」は背の高いチョコレートケーキです。
ナイフを入れると、中からとろっとしたチョコレートクリームが出てきます。
ブラウニーのように濃厚でありながら甘さ控えめな生地とクリームの相性が抜群で、さすが店名を付けただけある完成度でした。
ロールケーキ「ルレ・オ・フリュイ」は、見るからに卵たっぷりなことが分かるふわふわのスポンジが感動的です。
たっぷりのクリームはしっかり甘めですがなめらかで軽く、フルーツの爽やかさと合わさって、あっという間に食べられてしまいました。
ケーキ1つ1つは割と小ぶりなのですが、どのケーキもそれぞれに個性があり、食べ応えがあって満足できるお味でした。
女性が1人で立ち上げて早16年、しっかりと地元に根付いた印象のある「パティスリーせぱまる」。
毎年の周年記念日には、限定商品を求める長蛇の列が名物になっています。
駅前ではないものの、わざわざ歩いて訪れる価値のある「なかなかいいね」なお店でした。
パティスリーせぱまる
住所：神奈川県平塚市松風町10-12
アクセス：JR東海道線、湘南新宿ライン平塚駅南口から徒歩10分
TEL：0463-23-0374
営業時間：10:00-20:00
定休日：水曜日・第1、第3火曜日(定休日が祝日の場合変更あり)
