「ただいま」と声をかけたくなる温かみのあるカフェ・大磯の「Cafe暖」

大磯駅の改札を出て右手側に、古民家を改装したカフェやベーカリーなどが軒を連ねる“茶屋町路地”と呼ばれるエリアがあります。
今日はその近くにある、知る人ぞ知る隠れ家的なお店「Cafe暖(だん)」さんをご紹介します。

東海道線の線路沿いを二宮方面へ歩いていくと、大磯小学校と島崎藤村邸のあいだにかわいらしいお店を見つけました。
看板がなければ通り過ぎてしまいそうな、一軒家の一階が店舗となっている「Cafe暖」さんです。

テラス席がありますが、観葉植物があるためちょっとした目隠しになっており、暖かい日にはこちらでもゆっくりできそうです。

手指消毒をしてドアを開けると左手には本棚、右手には販売用の物品が置かれている棚があります。
店内には4人掛けのテーブルが2つ、2人掛けのテーブルが2つ。
カウンター席もありましたが現在は使われていないようです。

すでに女性4人のグループと女性2人組がお食事とおしゃべりを楽しんでいました。

店主がセレクトしたぬくもりの感じられるインテリア

テーブルに着くとお花のかわいいライトが。
家具や小物にもこだわりが感じられるおしゃれな空間です。

お店の前にある観葉植物で、外からは中が見えづらくなっていますが、大きな窓があるためやわらかな日差しが店内に降り注ぎ開放感のあるつくりとなっています。

大磯で採れた無農薬野菜のランチメニュー

手作りのフォトブック調のメニューをながめて何を注文しようか迷います。
キーマカレーやサンドイッチもあり、どれもおいしそうでしたが今回はお客さんの大半が注文されるという日替わりの「気まぐれランチプレート」を注文しました。

こだわりの味わい深い食器たちにテンションがあがる

料理を待つあいだ、店内をながめていると食器棚にはおしゃれでステキな柄のお皿や器が並んでいるのが見えます。
「器にこだわるお店は絶対おいしい」という私の持論から、高まる期待!

一番人気!色鮮やかな「気まぐれプレート」

「気まぐれランチプレート(コーヒーか紅茶つき)」1,800円です。(デザートをプラスすると2,000円)
プレートの時計回りに右上がルッコラの卵焼き、人参とパプリカと縮みキャベツ(クリスピーノ)の胡麻和え、ポテトサラダ、ビーツのサラダ、キャベツバーグ、ブロッコリーを練りこんだミートボール、中央はレタスと紫キャベツのサラダです。
それにスープとごはんがついています。
丸いプレートもステキ!

大磯で採れた無農薬野菜の、自然な甘さがあるやさしい味です。
常連さんやお知り合いの方が持ってきてくださる食材が、店主の腕で絶品おかずに変身しています。

キャベツバーグには緑と紫のキャベツが、ブロッコリーのミートボールには豆も一緒に練りこまれていました。
ビーツや中央のサラダにかかっているドレッシングもやわらかな酸味で、ポリポリシャキシャキとした食感が「春をいただいている」という気持ちにさせてくれます。

ごはんにかかっているソバの実ふりかけや生姜の佃煮も手作り。
ジンジャーエールのシロップを作ったときの生姜を煮詰めたものだそうです。
こういう、ごはんのお供としての使い方もあるのかと真似してみたくなりました。

食材ひとつひとつに、しっかりと手がかけられている。
いったい何品目あるのだろう?次はどれを食べようか、と迷うのも楽しいです。

これだけを目当てにくる常連さんも!デザートとコーヒー

一緒に頼んだデザートです。
ケーキは単品だと400円(テイクアウトもできる)なので、一緒に頼むと200円お得です。本日のケーキはパイナップルのクランブル(煮込んだ果物にくだけやすい細かな生地をのせて焼いたもの)。

フォークを入れるとほろほろと崩れます。
常連さんが大量に持ってきてくれた金柑を甘露煮にしたものが上にのっています。
最小限のバターときび砂糖、国産小麦を使ったスイーツ。
やさしい甘さが口いっぱいに広がります。

コーヒー嫌いの方にもおすすめしたい、店主こだわりの暖ブレンド

店主が注文を受けるたびに淹れてくれるという暖ブレンド。
コーヒーのにがさが苦手という方にもおすすめできるクセのないコーヒーで飲みやすく、ホッとするおいしさです。
並々ならぬこだわりがある、というのも納得です。

デザートとコーヒーor紅茶のセットは1,000円。
これを目当てにお散歩やサイクリングの途中でふらっと立ち寄る常連さんも多いそうです。

「見てこのお花、かわいいでしょう。ラナンキュラスというんですよ」
お花から葉っぱが出ていて珍しい!店内のあちこちやテラスにも観葉植物があり癒しの空間を演出しています。

やわらかな笑顔の店主とお話していたら、初めてなのになんだかずっと前から常連のような気持ちになってきました。
最初、厨房にもう一人いらっしゃるのかと思っていたら店主ひとりで切り盛りされているとのこと。
朝早くからケーキを焼き、下ごしらえをして配膳や接客をされていると聞いてびっくりしました。
そんな慌ただしさを感じさせないおだやかな雰囲気に、すっかりファンとなってしまいました。

駅近とは思えないほど静かでゆったりとした時間の流れる「Cafe暖」。
つい、「ただいま」と言ってしまいそうなアットホームなカフェ、みなさまもぜひ足を運んでみてください。

Cafe暖
住所:神奈川県中郡大磯町東小磯35-6
アクセス:JR東海道本線「大磯駅」より徒歩3分
営業時間:11:00~18:00
電話番号:0463-45-4002
定休日:水曜日、木曜日(不定休につき営業日はwebページから)
駐車場:お店の横に2台分、約20m離れたところにコインパーキング3台分あり
Instagram @cafedan99

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。