おとぎ話に出てきそうな仏蘭西菓子店 大磯駅前「鴫立亭(しぎたつてい)」

大磯駅前にたたずむクラシカルな三角屋根の建物。

見るからに歴史を感じる、ひときわ目を引く存在感こちらが、仏蘭西菓子店「鴫立亭(しぎたつてい)」です。
今回は、丁寧に作られた洋菓子が長年地元の人たちに愛されている「鴫立亭」をご紹介しましょう。

絵本から飛び出たようなかわいらしいお店

JR東海道線平塚駅から下り線でひと駅5分、歴史のある別荘地として名をはせた大磯の駅前に「鴫立亭」はあります。
駅前にあるとは思えない、おとぎ話の絵本の中から出てきたような外観は、ひと目で見つけられること間違いなしです。

「鴫立亭」は大磯と葉山の御用邸近くに2店舗あり、大磯の本店は1979年創業。
なんと40年以上の歴史があるんだそう。
「鴫立亭」という名前は、近くにある日本3大俳諧道場のひとつと言われる人気観光スポット「鴫立庵」から名付けられたそうですよ。
別荘地大磯に似合う、上品なたたずまいのお店です。

喫茶コーナーはケーキを味わってもらうため

お店のこだわりは、店前の看板にすでに表れていました。
なるほど、ケーキやお菓子をより新鮮に食べてほしいという思いから、喫茶コーナーを設けているんですね。

店内に入ると、左手にはその喫茶コーナーが。
外観と同じくアンティーク調で統一されていて、とても落ち着いた空間です。
このステキなスペースで出来たてのケーキとコーヒーをゆっくり楽しめるなんて幸せですね。

喫茶コーナーの向かい側はこんな感じ。
一つ一つの小物まで、この空間になじんでいてかわいすぎます。
奥には調理場も見えるようですね。

小ぶりながらこだわりの詰まった贅沢ケーキたち

この日はケーキが15種類ほどと焼き菓子がずらっとショーケースに並んでいました。
お店の扉を開けると最初に色とりどりのショーケースが目に飛び込んでくるので、購買意欲をそそられます。

お店のイチオシは名物のモンブラン。
たくさんのケーキの中でモンブランだけが2列並んでいるところを見ても、その人気ぶりが伺えます。
ショートケーキは、流行にのらず昔ながらの味を実直に受け継いでいるのが分かるような、クラシカルな三角ケーキ。
ケーキがアルミ箔に乗っているレトロな感じも良いですよね。

こだわりのケーキを実食

さて、この日迷いに迷って買ったのはこちらの5種類。
モンブランとショートケーキ、ピスタチオのケーキ、サンマルク、シブーストです。

モンブランは硬めのクリームで栗の風味がしっかり感じられます。
中には甘さ控えめの生クリームとマロングラッセが一粒丸ごと入っています。
洋酒が効いていて高級なお味でした。

ピスタチオは、その名の通り濃厚なピスタチオの風味がクリームにも中にもしっかり感じられる、ナッツ好きにはたまらないケーキ。

サンマルクはムースとスポンジがサンドされていて、見た目とは裏腹に意外と軽くしっとり食べられます。
カラメルの風味がアクセントになっていました。

写真を撮り忘れたのですが、箱の中の真ん中手前にあるシブーストは、タルト生地にリンゴとカスタード生地がたっぷりのっていて、見た目にやられました。
食べてみると、たっぷりのカスタードは優しい甘さでリンゴの甘酸っぱさと良い対比。
下のタルトが香ばしくてザクザク食感が全体をまとめている感じでした。

ショートケーキは小さめで物足りないかと思いきや、甘さ控えめのすっきりしたクリームとこだわりを感じるスポンジが絶品で食べ応え満点。

全体的にこぶりながら、どれもこだわりがギュッと詰まっていて、おいしさにのけぞってしまうほど。
地元のみならず遠方から買いに来る人がいるのもうなずける、ステキなケーキ屋さんでした。

鴫立亭 大磯本店
住所:神奈川県那賀郡大磯町大磯1153
アクセス:JR東海道線「大磯駅」より徒歩約1分
TEL:0463-61-6540
営業時間:9:00~18:00 喫茶コーナー10:00~17:30(L.O.17:00)
定休日:店舗休日は、事前に店頭、HPにて掲示。

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。