JR平塚駅の小田原寄りの西口階段の正面に、立派なビルが建っています。ホームからもよく見えるこちらのビルの2階に、今回ご紹介するお店があります。
ビルの1階のお店は、創業65年の老舗洋菓子店「湘南クリエイティブガトー 葦」です。その人気店が手がける中国料理「龍園」は、地元の皆様から愛されどなたにもおすすめできる名店です。
地元に愛されるお店！ランチタイムには宴会場まで満席に
洋菓子店の右のドアを入ってエレベーターで2階に上がります。
店内から見ると平塚駅西口階段の正面であることがよくわかりますね。
エレベーターを降りてすぐ右が入口になります。
開店は11時ですが、人気店のため11時半にはだいたい満席になります。
そうすると、普段宴会場として使用されている奥の畳敷の部屋までランチスペースになります。
まずはランチメニューから一つ選んでみました
本格的な中国料理店ですが、ランチメニューやビジネスマンに人気の麺飯メニューは懐に優しいお値段でいただくことができます。
ランチメニューは週替わりで、定食4種類とその週のおすすめの麺類から選べますよ。ドリンク（コーヒー、アイスコーヒー、オレンジジュースから一つ）と杏仁豆腐も付いています。
定食のライスはお代わりができて、麺類にも半ライスが付きます。こんなサービスが地元の常連さんや地元企業の皆様に愛される理由かなと思いました。私は単品メニューでも人気の豚肉、玉子、きくらげの醤油味炒めを選び、妻は麺類で人気の塩味の海老そばを頼みました。
「誰が食べてもおいしい」が実現された味！
いつでもどこでもとにかく食べることを最優先にして、66歳にして180cm90kgから未だに小さくならない私はこれまでありとあらゆるものを食べてきましたが、料理にはそれぞれ個性があります。例えばラーメンでも、背脂たっぷりのスープから鶏ガラだけのさっぱりスープまで、それぞれに味の主張があります。
しかし、いくつになってもいつ食べても飽きずにもたれない味は実は貴重なのではないでしょうか。ここの中国料理はそういうものの集大成を感じました。
定食のスープの塩味ととろみの絶妙さは醤油ラーメンベースのスープとは明らかに違うものです。
搾菜の塩抜き加減もご飯のおかずに最適なレベルをわきまえていると感じました。
メインの豚肉、玉子、きくらげの醤油味炒めはおいしいのはもちろんですが、初めて食べる味付けでした。聞くと、特にオイスターソースを使うわけでもなくシンプルに醤油ベースで味付けしたものだそうです。これこそ龍園が「街中華」とは違うジャンルの中国料理である由縁かと思いました。
普通の人ならご飯のお代わりでお腹いっぱいなのでしょうが、食いしん坊の我々は単品で青椒肉絲を追加注文しました。うれしいことにこの龍園は単品の人気メニュー12種類に小盆（2人前程度）が用意されており、ご家族連れや近隣の会社の方が「少し物足りない」時に満腹中枢を満たす「システム化」を実現しております（笑）。
この青椒肉絲も、ご飯にのせても麺にかけてもマッチする後味さっぱりの逸品です。
龍園の奥ゆかしいおもてなし
「麺食い」の人気を五目そばと二分する塩味の海老そばは、お店の真心のあらわれです。スープの塩加減と餡のとろみ具合はぜひご自身で体験してみてください。
特に私がお店の良心に感動したのは、入っている海老の数です。海老自体がプリプリでおいしいのはもう当たり前です。写真では4尾見えますが、実は食べ進めていくとまだまだいくつも中から出てきます。全部で6尾くらい入っていたと記憶しています。
オーナーにお話を伺いました
お店は昭和30年代からお菓子の問屋と小売りをされていたそうです。65年前オーナーのお父様が会社を設立された際に、お菓子屋さんの2階で喫茶室を開業されたとのことでした。
55年前には1階でレストランと喫茶を始められました。そして52年前、2階で中国料理を始められたそうです。オーナーのお父様が中華が大好きでいつかお店をやりたいと思っていたのを実現させたとのお話でした。
一番意外だったのは、手作りのフランス菓子を始めたのは中国料理店開店の5年後だったことです。私は「洋菓子店がなぜ中国料理店を始めたのか」と不思議に思っていましたが、実は中国料理が先だったのですね。
龍園では、パーティ、クラス会、披露宴等に利用できる会場も用意されています。
機会があれば平塚駅西口の中国料理「龍園」までぜひお越しください。地元の皆様に永く愛されるお店の味に納得いただけると思います。
中国料理 龍園
住所：神奈川県平塚市八重咲町12-28 葦ビル2F
アクセス：JR東海道線「平塚駅」西口より徒歩約1分
店休日：第1、第3水曜日
営業時間：11:00～15:00(L.O. 14:30)／17:00～21:00(L.O. 20:20)
電話：0463-23-8385
駐車場：あり
