旬な魚のおいしさに驚く!平塚の漁港食堂「あぶさん」の港めし

エリア&駅 神奈川県 平塚市 千石河岸 
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昔、漁港には関係者しか出入りしませんでした。
今では漁港も観光地化して、朝市はマルシェになり食べ物もおみやげもおしゃれになりましたね。
そんな時代とともに続く、一番うまい「漁師めし」を出してくれるお店をご紹介します。

馬入川の堤防ぞいにあるお店

平塚駅南口から神奈中バス須賀港行きに乗り終点で下車してください。須賀港行きのバス乗り場は駅を背にして一番左側になります。
途中で他のお客様はほとんど降りて、貸し切り状態になるのも珍しくありません。乗車時間は7~8分位です。

バスを降りたら堤防ぞいにまっすぐ歩くと、最初の右折する道の角にお店があります。車で来る方は市営の「千石河岸駐車場」のレシートを持参すれば料金は100円引きになるそうです。

店頭にはペットをつないでおくスペースも用意されています。
混雑している時でなければ、ペット同伴を許可されることもあるようです。

お店の前では釜揚げしらすを天日干しにしていました。

ご主人と女性の2人で切り盛り

店内にはカウンターが4席とテーブルが2卓あります。隣の部屋が日当たりの良いテラス席で、大小のテーブルが2卓あります。テラスの窓は天気が良ければ冬でも開放状態ですが、とても暖かくて窓が開いていることを感じさせません。

席数はお2人で対応出来る分しかありませんが、その分広々としたスペースでゆったりと海の幸を楽しむことが出来ます。

壁際の書棚には店名の由来である水島新司先生の「あぶさん」が全巻並んでいます。

注文に迷うのもうまいものを食べる楽しみの1つ

メニューは季節によって旬のものを出すため変わります。
人気のメニューは「港めし」と「生しらすめし(期間限定)」のようです。
湘南が地元の私は地アジ定食や地魚フライ定食にも惹かれました。

迷った結果、今回は「あら煮定食」とお店のおすすめ「港めし」を注文しました。
ご飯は普通盛りならお代わり可能ですが、かなりボリュームがあります。
女性は少なめでも充分かもしれません。

人気No.1 うまいもの全部のせ「港めし」

最初に訪れて「あぶさん」の魅力を一皿で感じられるのが「港めし」でしょうね。
その時期に一番うまい魚の刺身とアジのフライ、3月~12月の間は生シラスの小鉢が付きます。
実はこの生シラスの下に店頭で天日干ししていた釜揚げシラスが隠れているんです。
出汁で酸味を抑えたタレでいただくシラスは、一度に2つの風味を味わえて絶品です。
ご飯は酢飯でした。

赤身とトロはばちまぐろですが、言われなければホンマグロと間違うような食感と味です。元寿司職人のご主人の目利きが際立つ納得のうまさです。
カンパチ、タイの味も素晴らしいですが、私はやはりアジに一番感動しました。朝どれならではの鮮度をダイレクトに感じる刺身と、それを揚げたフライの口の中で崩れる柔らかさは最高です。

お店イチ押しのあら煮定食は満足度120%!

あら煮はカンパチとタイがメインで、地元の漁師から直接仕入れる鮮度、味ともに抜群の品です。何よりもこのボリュームに驚かされます。「こんなに食べられるかな」と最初思うのですが、骨の際までしゃぶるように一心不乱に食べ続けると気が付いた時は「猫もまたぐ」骨の残骸だけです。

特筆したいのは見かけ真っ黒な煮汁が意外とあっさりしている点。だからこの量が無理なく胃袋に収まるのがわかります。
最後にお皿に残った煮汁をご飯にかけてかきこむと「孤独のグルメ」の吾郎さんになった気分です。

お客さん同士も仲良くなれます

我々はこのテラスの壁際の席で食べていました。
後からお昼休憩にいらした方はテーブルの端に座り、私の所に運ばれたあら煮定食を見て目を丸くしていました。

「それうまそうですね」とその方がおっしゃるので、私はドヤ顔でお店のおすすめを自慢しました。
お仕事の話を聞いたり意外なつながりを見つけたりと、まさに「袖すり合うも多生の縁」とはこのことだと感じました。

お客様どうしでも縁が繋がり輪が広がるお店「あぶさん」を皆様ぜひ一度体験してみてください。
お支払いは現金のみとなります。
材料がなくなり次第終了になりますのでお気を付けください。

あぶさん
住所:神奈川県平塚市千石河岸30-15
アクセス:JR東海道線「平塚駅」から車で約7分
営業時間: :11:00-15:00(ラストオーダー14:30) 夜は予約のみ
定休日:水曜日

電話番号:0463-23-7740

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。
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