大磯「らーめんかふぇ ししまい」で新体験のラーメンを!

今回ご紹介するのは大磯町西小磯に2012年にオープンした「らーめんかふぇ ししまい」さん(以下、ししまい)です。

外からお店を見ると「たかはし ストアー」とあります。こちらのお店は、以前はスーパーとして知られていました。
一度は灯りが消えてしまったこの建物にもう一度、灯りをともしたいという気持ちをこめて「ししまい」は10年以上営業を続けています。

大磯駅から車で5分、徒歩15分ほどと、駅から離れた立地ではありますが近所の人たちが集えるようなコミュニティーの場となっています。ランチタイムに伺うと店の中はにぎやかで満席となっていました。

お客さん同士の様子を見ていると子供のころからの友人、近所に住む方々、仕事途中の方々が集っていて楽しく時間を過ごされています。
お会計を済ませたお客さんは店主に「また、話を聞いてもらうね」とおっしゃっていました。近所の人も、初めて立ち寄る方もリラックスできる環境がココにあります。店主の願い通りにあたたかな灯りがお店にともっています。

徹底的に手作りにこだわった唯一無二のラーメン

ししまいでは、ほかでは味わうことのできないラーメンを楽しむことができます。

自家製麺は、つるつるモチモチの食感が楽しめます。フランスパンの一種であるカンパーニュを作るときに使われる小麦を全粒粉で使用しているそうです。

今ではあまり見かけることができないという製麺機も見せていただきました。ご実家もラーメン屋さんをされているという店主にとって、使いやすい製麺機だそうです。手になじんだ道具を使って安定したおいしさが作られています。

スープは、鶏がら、和だし、野菜スープをブレンドしたものです。もちろんラーメンだれも自家製手作り。トッピングはキャベツ、鶏肉で作られたチャーシュー、糸唐辛子。
すべてを手作りで作り上げたこだわりの一杯に出会いました。

さて実際に食べてみましょう。スープをふくむと、今までにない味が口いっぱいに広がります。ブレンドされたスープからは旨みをしっかり感じ取れますが、あと味はスッキリとしています。

今までにいろんなラーメンを食べてきましたが、「何味か聞かれると答えられない」。初めての体験です。醤油でもなく、塩でもなく、頭は混乱しますが箸がとまらぬおいしさです。

思わず、店主にこのラーメンは何味ですかと質問しました。うれしそうな笑顔とともに「今までにないラーメンを作りたかったので、その質問がうれしいです。醤油のような、塩のような、でもどちらでもない。そういうラーメンです。」とのこと。
まんまとやられた感じです。

答えは店主しか知らない特別な一杯です。ぜひ、みなさんにもこのラーメンの味を確かめていただきたいです。ちなみに、30代男性の私でもおなか一杯になるボリュームです。それもうれしいですね。

さまざまなメニューと楽しみ方

サイドメニューやトッピングなどそれぞれの楽しみ方があります。

となりの席に座られた常連さんは、「平飼い鶏コッコさん卵」をトッピングしていました。途中で味変されていてとってもおいしそうです。
私もサイドメニューとして「ししまいあげ」と「ししまいチューリップ」を注文しました。

ししまいあげは、サクサクぱりぱりの皮の中に餃子の具のようなものが入っています。ししまいチューリップも、やわらかジューシーです。「運転がなければビールが飲みたい…」おつまみにもぴったりな一品です。

尚、すべて持ち帰りもできますので家で楽しむのもよさそうですね。

営業日は金曜日と土曜日のみ

すてきな店主とスタッフのみなさん、そしてボリューム満点でおいしい「ししまい」のラーメンですが、金曜日と土曜日のみの営業です。(2024年6月7日時点)

週に2日しかやっていないんです。その理由をお聞きすると「大磯高校」の購買に惣菜などを卸しているためだそうです。どちらも手を抜きたくないという気持ちから週2日にセーブしているとのことでした。店主の心意気を感じます。でも、将来的に週3日にするかもしれないそうです。

地域密着の「ししまい」。大磯の日常と人々の記憶に刻み込まれるすてきなお店です。ぜひ、一度足を運んでみてください。温かい笑顔とともに、優しさとおいしさがタップリ注がれたラーメンを楽しめますよ。

らーめんかふぇ ししまい
住所:神奈川県中郡大磯町西小磯757
アクセス:JR東海道線「大磯駅」より車で約5分
営業時間:金曜日 11:00-14:00
     土曜日 11:00-15:00
電話番号:0463-67-0306
定休日:月・火・水・木・日

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。