平塚駅からバスで5分!無料で地層や文化を学べる「平塚市立博物館」

ちょっぴり雑学を披露したい。知識欲を満たしたい。子どもとお出かけしながら勉強させたい。そんなときってありますよね?
そんなときのおすすめのスポット、昭和51年から周辺市民に愛される平塚市立博物館をご紹介します。

平塚駅からバスで5分。文化を学ぶ建物へ

最近、学びたいけど何を学べばいいかもわからず本を読むのは億劫で、ゴロゴロしていた私に妻からデートがてら博物館へいこうよ!とのお誘いが

平塚駅からバスで5バス停から歩いて市役所方面へ向かうと平塚市立博物館にとうちゃくします。
市立図書館と同じ敷地内に鎮座しております。

のぼりがすでに知的なタイプの、「難しいタイプの博物館では?」とついついひるんでしまいしたが、近づけばお墓や五右衛門風呂たちがあらわれ安心しました。

安心感を抱えいざ入館です。
受付の方たちが笑顔で迎えてくださいました。なんと、入園料が無料とのこと!!
無料なのはお財布にやさしいのでうれしいですよね。そこでそのまま中に進むのもアリ!ですが、入ってすぐ右側に戸棚が……

取っ手がついているものを引っ張ると、

中には展示物と説明があり、楽しみながら学べるんです。

この戸棚は大きいので、全部開けるのも大変です。
ですが、それだけこの戸棚に知識が詰め込まれています。
開けるとつい見てしまい、気になり説明を読む。
夢中で扉を開けていた、子どもがここから興味をもった、なんて方もいらっしゃるかもしれません。
かくいう私たちも、はしゃぎながら全制覇しました。

すこし難しくて楽しめないな…そんなときには解説を

私たちだけかもしれませんが、不得手な科目が混ざるとさっぱりわからなくなり興味が薄れてしまうことがあります。

歴史は楽しんでいたけれど、石の成分に元素記号??さっぱりわからない。
妻もよくわからないなぁ、という顔でたくさんの石をながめているだけ。

そんな私たち夫婦のような方も安心してください!
ボランティアの解説員さんが優しく教えてくださいます。
私や妻にもわかるように、かみ砕いて説明してもらえたので理解が深まりました。
解説員さんもはじめは素人で、お客さんと話しながら日々勉強をして解説できるようになったとのことで頭が下がります。

黒曜石は説明を聞かなければ変わった黒い色の石でしかありません、
マグマの一部分が冷えてガラス質が固まり、岩となったのが火山ガラス。
それを黒曜石と呼ぶと、とても簡単に説明してもらえたので大変助かりました。
この解説を聞くと、べつの展示コーナーで黒曜石と平塚の貝塚の理解度がググッと深まります。

矢じりには黒曜石がどうして使われていたのかも黒曜石の解説でスーッと腑に落ちます。

ボランティアの解説員さんは設置された席にいますが、施設内を歩いていることもあるのでわからないことがあったら気軽に聞いてみてください。やさしく教えてくれますよ!

古き良き文化と現代社会の問題

1階には旧家を模して作られていた展示物があります。中には寄贈のお雛様が飾られていました。3月ということもあり特別展示のようです。

明治時代の女性が嫁ぐときに、花嫁道具としてやってきたそうで、130年も昔のひな人形です。
100年を超えてもキレイに形が残っていて、表情もわかり欠損もありません。
日本の職人技術を前にため息しか出ないほどきちんと残っています。

もちろん寄贈された方、博物館の方々が日々大切に管理してくれているからこそ今もキレイに飾れるんですよね。
長く使えるいい物を大切にして使うことは、SDGsにつながるかもしれないな、と伝統と文化だけではなく、現代の問題についてまで考えさせられました。

職人の熟練技術ともちもの

寄贈品展示のコーナーでは、日常使われている竹製品と竹細工職人の方の私物が展示されていました。

かごや熊手などたくさんの種類が展示されており、奥には職人の方が実際使用していたナタなどが展示されています。
ナタの中にはもともとは刀だったものや、職人さんの使用時などの感想が書いてあったのですが

中にはクスっとしてしまうものもあり、素人にはわからない使用感やお目にかかる機会がない道具などを身近に感じることができたので、拝見できて良かったです。

大人から子どもまでたっぷり学べる

二階は相模国の歴史と文化の展示でした。
平塚周辺の生活と歴史、相模湾についてなどの展示がたくさんあり吊るされた大漁旗が目を引きます。

今回は時間の関係で見られなかった3階プラネタリウムですが、こちらは、一般向けと子ども向けがあるのでデートにもお子様といっしょに観るのにもいいですよね。

他にも「ゼロからの湘南地学入門」が開催されていました。
学芸員の方から学べる講座などもあり、もっと深く学びたいという方向けの行事も開催されているのでこちらも必見です。

展示物や解説などは時期により違うそうなので、一度だけではなく何度も通えます。
こんなにたくさん学べるのに無料というのは、器がかなり大きい博物館です!

ワーキンググループ活動の種類も民俗学の会4つ、歴史の会3つ、考古学の会3つ、生物、地質、天文学と多く、さらにはYoutube「HIRAHAKUチャンネル」も開設されており学ぶことに意欲的な施設でした。

平塚周辺について詳しくなり、学ぶことを楽しめるレジャー施設。
つぎのお休みにはご家族全員で楽しめる平塚市立博物館へ足を運んでみてはいかがでしょうか?

平塚市立博物館
住所:神奈川県平塚市浅間町12-41
アクセス:JR東海道線 平塚駅北口から徒歩約20分、車で約5分
開館時間:9:00-17:00(入館は16:30まで)
閉館日:毎週日月曜日(※月曜日が祝日の場合火曜日)、館内整理日(毎月最終日※土日祝日、特別展示中はのぞく)、年末年始、館内燻蒸(くんじょう)期間
駐車場:文化ゾーン第2駐車場59台(※有料)
SNS:平塚市立博物館公式 HIRAHAKUチャンネル
入館料:無料
プラネタリウム閲覧料:大人1人1回 200円

※開館・閉館時間、休館日など、変更となる場合がございますので、ご利用前に施設へご確認ください。

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。