文化や人が行き交う平塚の新たな拠点 「ひらしん平塚文化芸術ホール」

「ひらしん平塚文化芸術ホール」は2022年3月26日にグランドオープンした平塚市見附町の新しい文化施設です。

この文化芸術ホールができた経緯を簡単にご紹介します。
2018年 耐震不足だった「平塚市民センター」が建て替えのために閉館。
そののち、平塚駅西口から北西方面の広大な公共用地を新たなにぎわい創造の拠点へと進化させる、「見附台地区再整備」計画の一環として文化芸術ホールが建てられました。

この一帯にはファミリー向けの飲食店やコンビニ、スーパーなどが集約されていて、自然と人が集まるように工夫されているのが分かります。
今回は、平塚市民から長らく待ち望まれていた「ひらしん平塚文化芸術ホール」の魅力をお伝えします!

近未来的でスタイリッシュな館内

「ひらしん平塚文化芸術ホール」は、平塚市の文化芸術の創造拠点となるとともに、普段から気軽に利用することができる「居場所」として、地域住民に愛される施設になるようにとつくられました。
大規模な吹き抜け空間が特徴的な大ホールを中心に、多目的ホールや会議室、キッズルーム兼託児室など、さまざまな用途で利用できるスペースが整備されています。

大ホールは市内最大1,200人を収容できる市内最大のホールで、客席は三層構造になっており一部はオーケストラピットにもなることもあるそうです。
客席が紺・緑・グレーの3色に分かれていて不思議に思っていましたが、なんと平塚名物の七夕まつりから連想し、七夕をイメージした夜空と笹の葉、空の星の色合いを「夏の大三角形」の形に配置しているとのこと。
なんだかロマンチックですよね。
大ホールに着席する際にはぜひ意識して見てみてほしいです。

さて、ホールを出るとホワイエは全面ガラス張りで外の見附台公園を見渡すことができます。
芝生の緑が映えて気持ちの良い空間です。
この外に続くホワイエは意識的に外の公園と一体化されていて、外と中が行き来しやすく、さまざまな用途で使えるような工夫がされています。

大ホールは2階までの吹き抜けになっていて、外からは階段であがります。
階段をあがる間もあがった先も、なんだか近未来的でかっこいいですね。
このホールの外側は、全体的にコンクリートの打ちっぱなしとメタリックなモノトーンで統一されているようです。
シックな色合いと開放的な大きなガラス窓が対照的で、とてもスタイリッシュです。

実はこちらの「ひらしん平塚文化芸術ホール」、2022年に平塚市の公共施設として初めてグッドデザイン賞を受賞しているそう。

トイレまで、公共施設とは思えないかっこよさ。
たしかにグッドデザイン賞受賞も納得です。

誰もが身近に感じられる多目的施設

もちろん、大ホールだけではありません。
開放的で明るい館内にはいたるところに様々な形のベンチやデスクと椅子などが配置されていて、気軽に座って休憩したり、勉強をしたりしている人がたくさん。
休日は朝から席を確保しようと並ぶ人もいるほど、人気のスペースになっているのだそうです。
子どもからお年寄りまでが色々な使い道でホールを利用していることが分かりますね。

この施設の目的が「平塚市の文化芸術の新たな拠点として、文化をはぐくむ場であるとともに、様々な世代の日常の居場所であり、市民が地域の様々な魅力を発見する場になるように」であるそうですが、まさに市の目指す「みんなが、みつける、つながる、はぐくむ」がしっかり具現化されているなと思いました。

イベントも、大ホールや多目的ホールだけではなく、ホワイエでの演奏会やエントランスを使った物品販売など、大小さまざまな催しを行っているそう。
イベントがある時もない時も気軽に訪れられる、平塚市民に愛される施設になること間違いなしですね。

ひらしん平塚文化芸術ホール
住所:神奈川県平塚市見附町16-1
アクセス:JR東海道線「平塚駅」西口より徒歩約8分
TEL:0463-79-9907
開館時間:9:00~22:00
受付時間:9:00~19:30
休館日:毎月第三月曜日(祝日の場合は翌平日)・年末年始(12月29日~1月3日)、臨時休館あり

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。