100年以上続く老舗の干物屋さん!平塚「高甚商店」のこだわり

湘南の海を眺め、西湘地区へ続く水平線をみに海岸に行ったことはありますか?平塚は西も東も見渡せる素晴らしい地形の海岸があります。

そして、そんな海に立ち寄った際にお勧めしたいお店があります。
それが、干物のお店「高甚商店(たかじんしょうてん)」(以後、たかじん)さんです。

創業100年!老舗のこだわり

たかじんさんは大正時代から続く魚屋として平塚の千石河岸に根付き、2代目の時から魚の加工業を始め現在は5代目が引き継がれているそうです。

手軽に新鮮な魚を手に入れられる平塚の街は、住んでいるものには当たり前すぎて気づかなかったのですが、今回お話を伺い、暮らしている場所がいかに自然豊かで、恵まれた土地なのかという事を改めて感じることができました。

海から歩いて直ぐのところにあるたかじんさんのお店と工場の方に立ち寄らせていただきました。

お話を伺ったのは5代目にあたる高橋健太さん。気さくでとても話しやすい方でした。4代目のお父様にもお会いしましたが、親子揃って感じの良い方々です。

お父様には店から工場まで案内していただき、地域を愛する私の気持ちを察してくださり「ありがとね〜」とニコニコ見送ってくださいました。
家族経営との事でしたが仲が良いご家族なんだなとおもえ、また買い物をするにもお店の方々が気持ちのよい対応をしてくれました。

ひとつひとつ手作業で作る干物

以前からこちらのお店はよく利用させていただいていたのですが、この地域に住むと新鮮な魚が手に入ることや、魚を食べたくなったら干物専門店に手軽に行けることがあたり前のことに感じていました。
おかげでこれまで干物の鮮度など考えたことがありませんでした。

お店のこだわりは格安で提供する製造直売です。
おいしい干物を提供するために市場から仕入れ、湘南や遠くは北海道の海で獲れたものなどを使って手作業で干物をつくっています。
その時期の脂の乗った良いものを提供しており、主にアジ、ホッケ、キンメダイなどを取り扱っています。

もともとはこちらのほうで販売もしていたそうですが、今は事務所と工場になっています。
10年前に今の店舗に移ったそうで、市場から仕入れた鮮魚を開いて干す作業を経てお店に並べているそうです。
お話をお伺いし、衛生面には特に注意していることがわかりました。

お取り寄せも出来る干物屋さん

お店では贈答品用として立派な干物等が送れることは勿論、自宅で手軽においしい干物や魚を買うことができます。

私が特に好きなのはこちらで加工販売しているタチウオの開きで、きれいに小骨の処理もされており手軽に焼いて食べられるのでお気に入りです。
鮭とばや、イカの干物なども購入できます。勿論、平塚で獲れたシラスも購入できますよ。

この日も多くのお客さんが自転車や車で立ち寄り、1枚から購入できるさまざまな開きを楽しそうに選んでいました。

たかじんさんは地域貢献活動もされており、公民館まつりや市内のイベントにも参加しているそうです。
ホームページからオンラインでも購入することができるということで、ぜひ覗いてみてほしいとの事でした。
http://takajinshouten.jp/

私もこの日は自宅で食べるようにいくつかお魚を購入して帰りました。

こちらは冷凍されているので、そのまま小分けにして保存もできます。
また干物は冷蔵になっているので、ショーケースから選んでお店の方に伝えれば取り出してくれますよ。

手作業でつくられる工程の中で、贈答用には向かない規格外のものが出ることがあるそうです。それでも家庭で食べるには十分で、母がよく買っていました。

平塚には、こだわりを持った自慢のお店がたくさんあります。ぜひ、海へ散歩しながら立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

高甚商店
住所:神奈川県平塚市千石河岸51-2
アクセス:​​​​JR東海道線「平塚駅」よりバス利用で約13分
電話番号:0463-21-0899
営業時間:10:00~16:30
定休日:日曜、水曜日、祝日

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。