昨年3月にリニューアルオープンした「ひらしん平塚文化芸術ホール」と「見附台公園」。
スタイリッシュでありながら開放的なホールと、目の前に広がる広々とした公園は市民の憩いの場となっています。
そんな見附台に、戦後まもない1951年創業の老舗和菓子店があります。
駅近でもなく、街中にひっそりとありながらも地元ではとても有名なお店です。
人気の串団子は午前中で売り切れることもあるという、地元の名店「三秀堂」をご紹介します。
テレビでも紹介される、さまざまな創作和菓子
平塚駅の西口を出て北へ向かうこと約10分、「ひらしん文化芸術ホール」を有する見附台公園の北側の通りにあるのが和菓子店の「三秀堂」です。
店頭にはたくさんの商品名が掲げられており、どれもおいしそうでそそられます。
さっそく店内に入ってみると、若い女性の店員さんが1人で対応されていました。
ショーケースにはさまざまな種類のかわいい和菓子がたくさん。
どれもおいしそうで目移りしてしまい、注文するのも忘れてじっくり眺めてしまいました。
1つ1つのお値段もとても良心的なので、あれもこれも買ってしまいそうです。
人気の看板メニュー 串団子たち
正面のショーケースにばかり気を取られていましたが、ふと左側に目をやると、そこには上生菓子やわらびもちが入った冷蔵庫と串団子のショーケースが。
美しい上生菓子や珍しいチョコわらび餅にも目を奪われましたが、三秀堂の看板は何といってもこの串団子です。
串団子は、定番のあんこから海苔がたっぷりかかったいそべ、見るからに濃厚そうなごまやみたらし、ふんわりしたきなこやかわいらしい三色の花見団子などがありました。
日によっては午前中で売り切れることもある人気の商品だそうです。
あたたかい季節には、お団子を片手に見附台公園まで散歩するのもいいなぁと思いました。
工夫を凝らした四季折々の創作和菓子
お団子の他にも、季節限定の商品がいろいろと置いてありました。
冬から春にかけては、大きな栗がごろごろ入った「生栗の栗蒸し羊羹」や大きないちごが丸ごと包まれたいちご大福がおすすめのようでした。
また、夏は地元のスーパーなどにも卸されて広く浸透している「くずバー」がとても有名です。
アイスキャンディーのような涼しげな見た目ですが、実は色とりどりの葛を凍らせたもので、しゃりしゃりもっちり不思議な食感のデザートバーです。
昔ながらの老舗和菓子屋さんでありながら、ちょっぴり今時風にアレンジしたような創作和菓子もあり、幅広い年齢層によろこばれそうです。
迷いに迷って購入。やっぱり串団子がイチオシ!
他にお客さんがいなかったのを良いことに、しっかり迷って購入しました。
紙の包装が昔ながらの和菓子屋さんらしいです。
購入したのはこちら。
豆大福は大きな豆がごろごろ、程よい塩味があり食べ応えがありました。
いちご大福はかわいい見た目に惹かれて購入。
酸味のある大きなイチゴをなめらかな餅とたっぷりのこしあんが包んでいて、ジューシーで芳醇な味わいでした。
そして楽しみにしていた串団子からは、つぶあんを。
白いお団子にあんこが乗っているのが一般的ですが、こちらの団子はなんとあんこでサンドしてありました。
単純にあんこが2倍!あんこ好きにはたまりません。
団子の生地は想像より柔らかくてふんわりなめらか。豆の風味がしっかり残った粒あんととてもよく合っていました。
そして、私の一番のお気に入りになったのはこちら、花見団子です。
淡い3色の小ぶりなお団子がかわいらしいのはもちろん、つぶあん団子よりさらに柔らかい団子生地の中にはさらっとした口溶けの良いこしあんが入っていました。
優しい甘さのお団子だけでもおいしいのですが、あんことのハーモニーでさらに幸せな味わいになっていました。
地元の名店「三秀堂」は、普段のお茶請けからちょっとしたお持たせまでいろんなシーンで使いたい、万能な和菓子屋さんでした。
駅からも歩けるので、散歩がてらふらっと寄り道するのにおすすめです。
湘南ひらつか 三秀堂
住所:神奈川県平塚市見附町17-21
アクセス:JR東海道線、湘南新宿ライン平塚駅西口から徒歩10分
TEL:0463-31-6120
営業時間:8:30-18:45
定休日:不定休