湘南名所旧跡の穴場 平塚八幡宮と八幡山の洋館

恥ずかしながら湘南の地に生まれ育っていながら、この歴史ある神社と洋館を訪ねた経験が私は
全くありませんでした。
今回取材の下見と撮影で2度訪れて、天気に恵まれさえすれば休日の散歩に最適な由緒ある名跡である事を改めて確認致しました。

動物との触れ合いも含めて、ご家族連れで是非お越しになる事をおすすめ致します。

1600年以上の歴史と諸侯や歴代天皇からの信仰の厚い平塚八幡宮

平塚駅北口から国道1号線に向かい市役所手前の宮の前交差点を左折すると、写真の一の鳥居が見えます。
撮影は2月下旬でしたので「立春大吉」と大きく掲げられています。

平塚八幡宮は推古天皇はじめ歴代の天皇や源頼朝公等の武士からの信仰の厚い神社だそうです。境内には七福神である「弁財天社」や「鶴峯山稲荷」など多くの神様が祀られている為パワースポットとしても有名です。
車のお祓い所も一の鳥居の隣にあります。

一の鳥居をくぐって表参道を進むと二の鳥居が現れ、その奥が本殿となります。

こちらが本殿です。
平塚八幡宮は家内安全、商売繁盛、交通安全、芸能上達、五穀豊穣、八方除、方位除、厄除、初宮詣、安産祈願、七五三、車お祓いなどさまざまなご利益が頂ける神社として長年多くの方の信仰を集めています。

特に源頼朝公や戦国時代戦火で荒廃した社殿を復興させた徳川家康公の信仰が厚い事から、「武運」や「勝負運」のご利益が高いとの評判を得ています。

本殿右横の「末社三社」にも是非ご祈祷ください

本殿の右横には「末社三社」が祀られています。左から順に「神明社」「若宮社」「諏訪社」となっています。

「神明社」は天照大御神、事代主神(ことしろぬしのかみ)徳川家康公が商売繁盛の神様として祀られています。

「若宮社」は仁徳天皇が子供の守り神として祀られています。

そして「諏訪社」は建御名方神たけみなかたのかみ)が開運、交通安全の神として祀られています。
本殿と合わせてご祈祷頂ければ、より強いご利益が頂けるかも知れません。

境内の神馬は神様のお使いとして接してください

境内には二頭の神馬(しんめ)が奉納されています。グレーのポニーが皐月(さつき)で白黒のポニーが東風(こち)です。
皐月は五月で五歳、東風は四月で二歳になります。

先に皐月が令和元年11月に、後から東風が令和五年4月に岐阜県高山市の櫻ヶ丘八幡神社から奉納されました。普段昼間は別々の場所でお務めしていますが、運が良ければ移動の時に同時に見る事が出来ます。

皐月と東風は昼間は二の鳥居の脇の「神厩舎」と本殿裏の馬場で交替制で過ごしています。皐月は食べるのと走るのが大好きなお転婆娘だそうです。
でも厩舎に居る時は優しくおとなしいですね。

お賽銭を奉納するとにんじんを食べさせる事が出来ます。

馬の歯はとても丈夫でにんじんをはさんだ竹までバリバリかみ砕きます。危険ですので絶対に手を出さないでください。

こちらは本殿裏の馬場です。東風はのんびりマイペースな男の子だそうです。ここでは餌やりをしていないので、人間の食べ物をあげたりしないようお子様にお伝え願います。

勿論素手で鼻先や口に触れるのは危険ですのでお控えください。

野生動物も神馬同様勝手に人間の食べ物を与えないでください

境内には他にアヒルやハトや鯉がおります。アヒルは神馬より早く平成時代から境内に棲み付いていたそうです。
平塚八幡宮は自然が豊かなので、餌も豊富で環境も良いため棲み付いたのだろうとのお話でした。

自然のバランスの中で自分で餌を探す生活に慣れているので、こちらも人間の食べ物を与えるのはご遠慮ください。
なんと以前は境内にニワトリが棲み付いていたとの話です。

平塚八幡宮の隣が八幡山の洋館になります

平塚八幡宮の境内を出た右隣が平塚八幡山の洋館になります。

日露戦争迄火薬を英国からの輸入に頼っていた日本は、1906年12月に日本火薬製造株式会社を創立しました。この洋館はイギリス人支配人の執務室又は住居として建築されたそうです。
二度の火災を経て1912年に再建されたと言われています。1919年日本海軍が施設を買収して、海軍火薬廠として発足しますが敗戦と共に使命を終えます。

戦後は横浜ゴム株式会社が米軍より払い下げを受け、応接室や会議室として使用しました。2004年に横浜ゴム株式会社から平塚市に無償贈与され、八幡山公園に移築復元されたという事です。

洋館は2004年に国の登録有形文化財に指定されました。

大会議室はセミナー以外にもコンサートホールとしてもご利用頂けます。

小会議室は展示スペースとしてもご利用頂けます。

日差しも暖かくなり行楽や散歩に良いシーズンになりました。是非お時間のある時に平塚八幡宮と八幡山の洋館にお出掛けください。

平塚八幡宮
住所:神奈川県平塚市浅間町1-6
アクセス:JR東海道本線「平塚駅」徒歩約15分
     神奈中バス「市役所前」徒歩約1分
電話番号:0463-23-3315
祈願受付:平日 9:30-15:50
     土日祝日 8:30-15:50

八幡山の洋館
住所:神奈川県平塚市浅間町1-1八幡山公園内
アクセス:東海道本線「平塚駅」徒歩約15分
     神奈中バス「市役所前」徒歩約1分
電話番号:0463-35-7114
開館時間:9:00~21:30
休館日:月曜日、年末年始
入館料:無料
遊館日:毎月1回(原則第3水曜)全館を開放し、館内をご案内します。

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。