平塚駅南口を出て海に向かう通りのひとつに「扇松海岸通り」という通りがあります。
通り沿いに「扇の松」という扇を広げたような形の立派な「くろまつ」があることから名づけられたそうです。
平塚駅の海側には松の木が多く見られ、海の近くの街という雰囲気を感じられます。
ちなみにこちらが扇の松。何となく扇を広げたような形に見えるでしょうか。
道の真ん中あたりまで届きそうな堂々とした枝ぶりで、平塚市保全樹木に指定されています。
そんな扇松海岸通りの終点近くに小さなお惣菜屋さんができていました。
5分歩けば海というロケーションで、無農薬野菜を使用した化学調味料不使用のやさしい惣菜を作っている「なないろデリ」をご紹介します。
扇の松のほど近く かわいらしいお店が連なる一角で見つけたお店
「なないろデリ」は、平塚駅南口から扇松海岸通りを歩くこと15分ほど、かわいらしい小さなお店が3軒並んでいる内の1軒としてあります。
ちなみに、右隣はこだわりのコーヒー豆を販売するロースタリー「アメイズ」。
左隣はキッチンカー出身のテイクアウト唐揚げやさん「WA KARAAGE」。
どちらもとてもおいしそうで魅力的なお店なので、ついふらっと立ち寄りたくなってしまいます。
さて、今回訪問した「なないろデリ」は笑顔の ステキな栄養士の女性店主により2022年9月にオープンしました。
こぢんまりとした店構えですが、木をたっぷり使っていて手作り感のある優しい印象です。
ちょうど店頭にいた店主のお父さんらしき男性が気さくに声をかけてくれたこともあり、お店の中へ。
「まごわやさしい」にこだわった惣菜たち
お店に入るとすぐにショーケースが。
惣菜のラインナップは日替わりで、旬の野菜や市場で直接仕入れた新鮮な魚で作られているのだそう。
「自然食総菜や」というだけあって、見るからに体に良さそうなものばかり。
店内の黒板には「まごわやさしい」の説明が書いてあり、こだわりがうかがえます。
オープン1時間後に来訪しましたが、この日は「もう売れてしまって…」とのことで3品しか残っておらず残念でした。
確かに絶えずお客さんが出入りしたり、車で買いに来る人がいたりと、人気のほどが伺えます。
ちなみに、いつもは常時10品以上のお惣菜や具沢山のおむすびが並んでいるとのこと。
主菜1品と副菜2品を選んで850円でお弁当として詰めてもらうこともできます。
惣菜はすべて量り売りで専用の容器に入れてくれますが、自宅から容器を持参すれば8%の割引になるそう。
お店の中には簡単なイートインスペースがあり、私が訪問した時には常連さんらしき男性が座ってお弁当を食べていました。
いろんなシーンに対応していて、とても使い勝手の良いお店です。
実食。お味は?
この日購入したのは「切り昆布とおあげの五目煮」と「菊芋とさつまいもの甘辛和え」の2品。
さっそく夕食の一品として食べてみました。
「切り昆布とおあげの五目煮」は、昆布とおあげの他ににんじん、れんこん、しいたけ、ひよこ豆がたっぷり。
本当に優しい薄味ですが昆布の旨味が感じられ、いろいろな歯ごたえを感じながら食べると満足感がありました。
「菊芋とさつまいもの甘辛和え」は一口では食べられない程の大きな具材がゴロゴロ入っていて、子どもも大好きな甘辛味。
ちなみに菊芋とは、一見里芋に似ていますが実はキク科の植物で「奇跡の健康野菜」とも言われる健康食品です。
なかなかお目にかかれない珍しい食材が食べられるのも良いですね。
今回は海の近くの小さな惣菜店「なないろデリ」をご紹介しました。
自分で取り入れるのは難しい無農薬野菜やヘルシーフードをふんだんに使った体に優しいお惣菜がたくさん並んでいるので、見るだけでも楽しいです。
また、何と言ってもお店の方が皆さん朗らかでフレンドリー。
店主の女性が丁寧にメニューの説明してくださったのですが、お店のコンセプトにピッタリのヘルシーな笑顔が印象的でした。
身体も心も元気になれる、近所にあったらうれしいステキなお店でした。
なないろデリ
住所:神奈川県 平塚市 袖ケ浜 14-19
アクセス:JR平塚駅南口より徒歩15分
TEL:080-4596-8250
営業時間:11:30-17:30
定休日:日・月・木・祝 ※不定休あり