お店のご主人と知り合った切っ掛けは、私がショーウィンドウをのぞきこんでいたら店内から「何かご用ですか」と声を掛けられた事です。食事をして平塚駅に戻る途中の七夕でにぎわう通りから一本入った路地の角にあるお店です。
一見何のお店か判らないショーウィンドウに、オーナーの人生が凝縮して詰まっているのを知ったのは後の話です。店休日の月曜日に人生を謳歌するのを店名にした不思議な魅力のオーナーとお店を訪ねてみました。
ショーウィンドウに飾られたプラモデルに目がくぎ付けになりました
今の子どもはスマホでもTV画面でもゲームが余暇の中心です。昭和世代はブリキのおもちゃやボードゲームやレゴやスロットカーや鉄道模型など、遊びの幅が今より広かった記憶があります。
男の子なら一度はハマったのがプラモデルです。子どもの人口が減り、作る人が少なくなって街の模型屋さんは消えていきました。
食事の帰りに駅に向かう途中、ショーウィンドウにプラモデルが飾ってあるのを見て思わず近づいてのぞきました。見る人が見ればわかる「レアもの」が展示されています。
店内のオーナーと目が合って、入口の扉を開けてくれました。それでもオーナーと話をする迄、ここが何のお店かは全く判らないままでした。
このショーウィンドウだけ見ていれば普通は模型屋さんかおもちゃ屋さんかと思うでしょう。
入口横の看板には”Guitar” “Plastic model” “Clothes”としか書いてありません。何のお店?
店内にも製作したプラモデル、そして???
店内の様子を見て益々何故こうなったのか判らなくなりました。
タイトルにある通りここはれっきとした美容室です。こうなった経緯はコロナで来店客が激減した頃、趣味で行っていたバンド活動と模型造りの拠点をここに移したからとの事です。
本業で売上が伸び悩む中、ご主人は趣味だったプラモデルと楽器の一部の販売を始めました。更に一時休んでいたバンド活動も再開したそうです。何もせずに待っているより自分が生き生きとする時間を自分で創造する方が心が幸せになると思い続けたとのお話でした。その発想とエネルギーが素晴らしいと感じました。
お仕事をリタイアして時間を持て余しがちな元サラリーマンの皆様、オーナーのように何か新しいことにチャレンジしてみるのはいかがでしょうか！
興味があれば文末のインスタグラムでお問い合わせください
そういう訳で髪を切らない方でも訪れるお客様はかなりいらっしゃいます。
飛行機の1/24スケールは巨大です。オーナーの身体と比べてみると大きさが良く判ると思います。
ギターもベースも保管状態は素晴らしいです。是非実物を手に取ってご覧ください。
オーナーにお話を伺いました
元々は理容師から始められたそうです。理容室のオーナーと後にお世話になる美容室のオーナーが知り合いで、美容師の方が仕事の幅が広がると考えて、転職されてから約30年経ちました。
撮影はしませんでしたが、ビルには地下室がありそこをライブハウスにする夢があるそうです。そして3Fも空いているので、古着をリメイクして古着販売もしたいと話していらっしゃいました。勿論本業の美容師は抜かりなく仕事をした上での話です。
仕事も趣味もご縁と感謝で繋がっていると仰るオーナーの優しさが常連客から輪を広げ、新しい仕事に繋がっていくのがとても納得出来ました。
お客様に許可を頂きカットと毛染めを拝見しました
来店されたお客様の許可を頂き、ヘアメイクの様子を撮影させて頂きました。
オーナーにヘアメイクのポイントを伺いました。
「お客様の第一声『ピンクに染めたい！』からカウンセリングしつつイメージを共有しました。
くせ毛で広がるという髪質を逆手に取って、ハネても大丈夫なウルフベースのスタイルに仕上げさせていただきました。
サイドから襟足にかけて、グラデーションでピンク系を2色使い立体的になるようにデザインしました。」
私自身は普段は理容室でヘアカットして貰いますが、理容師出身のオーナーにシャンプーカットして頂いて新鮮な感覚でした。普通のショートヘアでもくせ毛の場所によりハネない処理のカットをして頂き、寝癖を気にせず外出出来るようになりました。匠の技に感心しました。
ヘアメイク希望の方は勿論、ギターやベースの購入をお考えの方や、レアもののプラモデルに
興味をお持ちの方は是非インスタグラムでオーナーに連絡を取ってみてください。
Manic Monday
住所：神奈川県平塚市紅谷町4-13 山福ビル1F
アクセス：JR東海道線「平塚駅」から徒歩約5分
電話番号：080-3091-7245
店休日：月曜日
営業時間：10時から12時、13時から20時(要予約)
インスタグラム：@johan_the_manicmonday
