毎年8月の終わりに開催される「湘南ひらつか花火大会」。
2022年、コロナ禍でも周囲の自治体に先駆けて花火大会を復活開催したことでも話題になり、遠方からも訪れる人が多かったようです。
コロナ収束にともなって2023年はさらに元気に開催、来場者もますます増えにぎわいをみせました。
年に一度のイベントだけに来年のお楽しみにはなりますが、平塚の夏の終わりの風物詩をぜひ知ってもらえればと思い、今回はこの「湘南ひらつか花火大会」をご紹介します。
鑑賞スポットの穴場情報もご紹介しますので、ぜひご覧ください。
湘南地区最大級の花火大会
1951年に「須賀納涼花火大会」としてはじまり、今年で71回目を迎える歴史ある湘南ひらつか花火大会。
湘南の海を背景に打ち上がる音楽花火、スターマイン、尺玉など約3,000発の多彩な花火は、湘南地区最大級だそう。
特に尺玉の花火は珍しいとのことで、約12万人の来場者が予想されている七夕祭りに次ぐ平塚の大イベントです。
会場になるのは、相模川の河口近くで平塚八景にもなっている「湘南潮来(しょうなんいたこ)」。
平塚駅からは歩くと30分ぐらいかかりますが、暑さのやわらいだ夕方ということもあり、歩いて向かっている人もたくさんいます。
海岸の手前では警察官も出動して会場に向かう人を誘導していました。
また、当日16時からは臨時バスが出ているので、浴衣を着ている人などにはおすすめです。
車での来場の場合は、JR線路の南側、相模川の河川敷に用意される臨時駐車場に駐車して会場に向かいましょう。
もちろん臨時駐輪場もその手前の平塚競輪場に用意されていますよ。
2023年は会場全体が有料指定席となったため、事前にチケットを購入する必要がありました。
ちなみに有料席は5種類で3,500円から。
数日前には売り切れている種類もあったので、もし確保したい場合は早めに抑えた方がよさそうです。
花火がきれいに見えるスポットは?
花火大会会場には、キッチンカーや屋台が出てお祭りムード満点なこともあり、毎年大変な混雑です。
小さなお子さん連れや気楽に見たいという人だと、人ごみに躊躇してしまうことも。
湘南ひらつか花火大会は花火が海岸沿いで打ち上げられることもあり、海岸線沿いであれば広範囲できれいに花火が見られるので、必ずしも会場に行かなくても大丈夫。
例えば、平塚駅南口からまっすぐ歩くこと15分程度の「湘南ベルマーレひらつかビーチパーク」は展望台もあり高いところから綺麗に見られます。
また、相模川を挟んで茅ヶ崎市の端にある「柳島スポーツ公園」も良く見える上に、花火大会当日にはイベントも開催されるので、会場さながらに楽しめますよ。
究極に気兼ねなく楽しめる穴場スポット
ビーチパークや柳島スポーツ公園は、文句なしに楽しめること間違いなしですが、会場ほどではないもののやっぱりたくさんの人で賑わいます。
さらにゆったり花火を鑑賞したいなら、ビーチパークの手前にある湘南海岸公園がおすすめ。
入り口を入るとこの通りの広大な芝生が奥まで続いています。
左手にはプールがあり、その先には子どもの遊具コーナーもあるので、万が一子どもがぐずっても安心。
公園にはまだ明るい18時過ぎから続々と家族連れやグループが集まってきて、思い思いにレジャーシートを敷いたりアウトドア用椅子をセッティングしたり。
花火がはじまる前に腹ごしらえとばかりに、お弁当を広げビールで乾杯する人も。
平塚駅から公園までの間には、花火大会当日限定で店頭でテイクアウトなどを販売する飲食店もあるので、調達して食べるのもいいですよね。
ちなみに、公園から花火大会会場を見通す方向には立派な防砂林があり、背の低い花火は一部欠けて見えることも。
それでも人混みから解放されて、のんびり話をしながらこんな綺麗な花火が見られるなら大満足です。
ちなみに帰りは会場や海岸方面から駅に向かう人たちと合流するため多少の人混みは避けられませんが、3000発の花火の余韻があれば気持ち良く帰れますよ。
夏休みの終わりの時期ということもあり、平塚市民は毎年花火を見て「今年の夏も終わりだな」と夏を締めくくる人も多いはず。
そんな市民に愛される花火大会、ぜひ来年は穴場でのんびり観てみませんか?
湘南ひらつか花火大会
住所:神奈川県平塚市須賀
アクセス:JR東海道線「平塚駅」南口より徒歩約30分
TEL:0463-23-1111(平塚市役所/代表)